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日本毛織株式会社様

背景・課題

  • IT投資については慎重な社風だが、生成AI活用については経営からの大きな期待があった
  • 情報漏洩を理由に生成AIの活用が禁止されたり制限されたりすることを避けるため、その心配のない環境を用意することが必要だと感じていた。また社外への情報漏洩だけでなく、グループ会社や部門間でも互いの部外秘情報が守られるよう情報へのアクセス制御が重要と考えていた
  • 自社専用環境の構築について、導入時に高額の費用が掛かる提案がほとんどだった。経営からの期待はあるものの、どの程度利用されるかの予測も難しく、効果もわからない場合の高額な先行投資が難しく、自社専用環境の準備を諦めざるをえないかと考えた時期もあった

Smart Generative Chat活用内容

  • 社内情報を活用した文書作成やQA回答、データやアンケートの集計や分析
  • システム間のデータ連携プログラムのコード生成など、開発業務にも利用

効果

  • 約120名が参加した3カ月間のトライアルでは参加者トータルで月間156時間の業務効率化を確認
  • トライアル期間終了後、正式運用開始時の登録利用者数約150名。ChatGPT Plus契約で換算すると月額45万円となるが、Smart Generative Chatは半額前後のコストで運営できており、コスト抑制効果が年間200万円以上と見込む

背景・課題

生成AI活用には経営からも大きな期待
安全な環境でガバナンスを遵守して使えることはもちろん、初期投資などコスト面も重視して選定

Q.

まずは貴社のIT戦略や生成AIに関する意識について教えてください。

A.

ニッケグループのIT戦略では、あくまで事業が主役であり、ITはそれを補佐するものであると位置づけています。目新しい技術を経営効果が不明確なまま導入するようなことはせず、効果を見定めて取り組みます。ただし、外部環境の変化に取り残されないよう、クラウドサービスの採用やデータ活用のための基盤づくり、さらに祖業である衣料繊維事業で50年以上の歴史のある基幹システムの大規模な更新に取り組んでいます。そんな中で、生成AI活用には経営からも大きな期待があり、3か月間のトライアル期間を経て、グループ会社を含めた全社で希望者が利用できるようにしています。

Q.

生成AI導入以前にあった課題を教えてください

A.

ニッケグループでは人件費も含む経費の管理を厳密におこなっており、可能な限り事業に注力するために、管理部門の人員や組織はかなりスリムになっています。管理部門では多くの文書、データを扱いますが、少人数ですべてに対応するのが困難で、特に将来を見据えた調査、情報分析、企画などに割く時間が不足していると考えています。

また、管理部門はさまざまな情報発信が必要ですが、情報を整理、カテゴライズして、Webポータルやメールでわかりやすく提供するには、準備に手間がかかり限界を感じていました。
生成AI導入により、文書やデータの処理の相当部分を生成AIに任せることができるため、要員不足の解決策になり得ると感じています。

情報発信についても、もとになる規程や手順書などの情報を特に加工しなくても、Botに取り込んでおけば、社員は生成AIに質問することで簡単に必要な情報を得られるため、発信側と受信側双方の負荷の軽減になると考えています。

またIT部門としてプログラムコード生成などで生成AIの効果は確認しているため、積極的に導入したいと考えていた次第です。

Smart Generative Chat活用内容

社内情報を活用した文書作成、データ集計、コード生成などに多岐にわたり活用

Q.

Smart Generative Chatの主な使用用途を教えてください。

A.

社内情報を活用した文書作成、データ集計、コード生成やアイデア生成などに多岐にわたって活用しています。具体的には、社内アンケートのコメントのネガティブ・ポジティブの仕分けと傾向分析の集計、業務システムのAPI連携のためのコード生成、ネットワークトラフィック増加の原因解明のためのログ解析、顧客問い合わせに対するQA集としての利用、手書きの社内文書の文字起こしに利用しています。また当社が2026年に創業130年を迎えるにあたっての社史の作成に際して、そのベースとなる前回100年史の要約が必要だったので、それに活用して大きな効果を上げました。株主総会で株主様からの質問にもっとも相応しい参考情報を登壇者向けに表示するプロセスでも活用できるようにしましたが、2024年の株主総会では株主様の質問がなかったため出番がなくて少々残念でした。

Q.

Smart Generative Chat導入の決め手となったポイントを教えてください。

A.

他社のSaaS型サービスとも比較しましたが、Smart Generative Chatが機能面、コスト面ともに優れている点が決め手となりました。特に、ユーザーグループでのアクセス制限機能、標準機能で最新AIモデルが利用可能な点、CopilotにはないRAGとテンプレート機能はポイントになりました。また料金面ではユーザーごとの課金ではなくトークンによる従量課金制なので、何名利用するか予想が難しい中でユーザー数を気にせず使い始められる点は納得感がありました。

Q.

Smart Generative Chatの優れていると感じる部分はどこですか。

A.

定期的に高度データ分析、議事録作成など新機能が追加されており、またGPT-4oといった最新AIモデルにも対応している点です。コスト面ではトークンに対する課金であるため無駄がないと感じます。そしてサポート面では導入時だけでなく、運用開始後もシステムサポートが親身に問い合わせや相談の対応に応じてくれています。システムサポートからSmart Generative Chatの内部構造を教えてもらい、自社で利用状況などを分析できるようになった点も助かりました。

Q.

Smart Generative Chatの全社的な展開にあたり考慮したことや事前・事後に取り組まれたことがあれば教えてください

A.

グループ全体で実施した生成AI活用トライアルでは、挙手制で参加者を募り、業務における効果を数値で報告してもらいながら、徐々に利用者を増やしていきました。実績に基づく削減時間を経営効果として明確に表明できたので、全社展開をスムーズに進めることができました。

Q.

ご利用者さま(ユーザーさま)からはどのような声があがっていますか

A.

社内情報を安全に登録し生成AIで活用できる点が好評で、業務効率化の効果が感じられます。また、利用者ごとに費用発生せず、利用のハードルが低いことも当然ながら好評です。

効果

約120名が参加したトライアルでは、参加者トータルで月間156時間の業務効率化を確認
活用事例の社内共有で利用者拡大を図っている

Q.

Smart Generative Chatの導入で感じている効果を教えてください

A.

グループ15社約120名が参加したトライアルでは、全体でひと月あたり156時間の業務効率化を確認しました。

Q.

全社的な展開ののちに見えた課題や現在も抱えている課題があれば教えてください。

A.

使いこなし方が分からないという社員も多いようです。実際に、トライアルで頻繁に利用したのは約3~4割の社員でした。これまでもTeamsなどを通じて活用事例の情報共有はしていますが、こんな使い方ができるという紹介をもっと行っていきたいと考えています。

Q.

貴社の生成AIに関する今後の取り組みについて、計画があれば教えてください。また、その将来に向けて、システムサポートにどのようなことを期待しますか

A.

生成AIの技術進歩が早いため、今後もシステムサポートからの新技術のタイムリーな提供を期待しています。必要な機能を適切なタイミングでSmart Generative Chatに反映してもらえると非常に助かります。またSmart Generative Chat以外の支援も今後ご相談させていただきたいです。

お客様情報

日本毛織株式会社

ニッケグループの一員として、衣料繊維事業、産業機材事業、人とみらい開発事業、生活流通事業を展開し、「みらい生活創造企業」を目指しています。新たな成長ドライバーとしてメディカル関連分野にも注力しています。

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